黒川博行の「文福茶釜」を読みました。
古美術でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいに
容赦はない。
あらゆる手段を用いて贋作づくりに励む男たちの姿は、
ある種感動的ともいえる。
はたして「茶釜」に狸の足は生えるのか?
古美術ミステリーの傑作。
読み始め、
私には向かないかなと思いましたが、
途中からこの泥臭さや大阪弁に
どっぷり嵌って楽しみました。
北森鴻(きたもりこう)が突然亡くなり
古美術ミステリー「旗師」宇佐見陶子シリーズの続きが
読めなくなったことを淋しく思っていました。
著者の「黒川博行」は、
京都の美大で彫刻を専攻し、
大阪の高校で10年間、美術教師をしていたとのこと。
他にも面白そうな美術ミステリー作品ありそうです。
昨年、映画化されているのでDVDも見ようかな(^^♪