思い出の斜陽館!!

文学少女が通る道として、高校時代に太宰治と三島由紀夫の洗礼を受けている
世代です。

太宰の生家「斜陽館」へd-laboさんと行ったのは20代中ごろのこと。
太宰への想いにたっぷりと浸った貧乏津軽旅でした(笑)
良く歩いたよね。
電車も指定を取らず、空いている指定席を渡り歩いての旅(爆笑)


20代の時は太宰に浸る旅でしたが、今回はその頃の自分を再認識する旅、

「斜陽館で泊まった部屋にもう一度行きたい」

その想いがいっぱいの旅になりました。


3日の朝、9時出発。
高速に乗って金木町を目指します。
弘前の桜まつりのため、大鰐弘前のICが渋滞していただけで、快適なドライブでした。

斜陽館は旅館だった時もありましたが今は太宰治記念館になっています。



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昔のままの斜陽館ですが、周りの風景は一変!
観光地化されてきているのは、しょうがないですね。


入場料を払って中に入ります。


奥の方に入っていくと、囲炉裏があり、
私達が泊まったと思しき小さな部屋が右側と真ん中に2つ。

一瞬、どっちだったか迷いましたが、すぐにわかりました。



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写真左側の囲炉裏の奥が朝夕のご飯を頂いた広間です。


そして、写真中央の一段上がったところにある扉の奥の小間が、若かりし頃
泊まった部屋。


では、小間の中に入っていきましょう!!



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この小間に入るちょっとした通路、何というのかわかりませんが、
この通路をとおって部屋に入った記憶は確かにあります。


部屋の中は、昔と違って戸を明け放してあるのでとても明るい。
私たちが泊まった時は、戸が閉め切ってあり薄暗かったので
この部屋だけ見たらわからなかったと思います。


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他の宿泊客の部屋より小さく薄暗かったので、2階の洋風な和室に
宿泊する人たちがうらやましかったなぁ。

たぶん、夕方前であれば各部屋を宿泊者に迷惑をかけない程度に
見学できるシステムだったと思いますが、
私たちの部屋はあまり見学者が来なかったような、、、、、。

「ここは、たぶん女中さんの部屋だったんだよね。」
とd-laboさんと言い合ってました(笑)

こういった思い出話を高速を走っている間、
英明先生とYUKIにたっぷり聞かせていたわけです。

母の思い出の斜陽館をじっくり見ていたYUKIが、

「お母さん、ちょっと来て見て。
この部屋すごいよ。

太宰治が生まれた部屋だよ!!」

とすごいことを教えてくれました。



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私達すごい部屋に泊まっていたんですね。

d-laboさん、この部屋で私が貸した太宰の文庫本「津軽」を読んだよね!!
すごい贅沢な時間を過ごしていたことを今になって気づきます。


思わず、周りの人たちに

「私、ここに泊まったことあるんです。」

と当時のことを教えたい気持ちでいっぱいでした(笑)


うれしいうれしい大発見の旅は、まだ続きます、お楽しみに!!

by drmasumi | 2011-05-10 21:07 | Comments(0)

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