2010年 06月 10日
指しゃぶりにはわけがある!!
ここは0歳から就学前までの園児がいます。
平成8年に医院を開業してからずっと年2回の検診を行っています。
最初の頃は、カリエス多発のお子さんや、口腔清掃の悪いお子さんも結構いた
のですが、徐々に改善され現在は、口腔内状態は良くなってきています。
保育園の先生方が予防に目覚めてくると顕著に効果が表れてくるんですね。
本当に素晴らしいことだと思います。
検診の時には、カリエスだけでなく「咬み合わせ」もチェックしているのですが、
「指しゃぶり」をしているお子さんは、前歯が開いているのでわかります。
若い頃は、わかるとすぐ指摘していましたが、
最近は気をつけて指摘するようにしています。
こちらが、何気なく言ったことでも 受け取る側で
指しゃぶり=良くないこと
と受け取ってしまうことがあり、悪戯に子供たちに悲しい思いをさせていたかも
しれません。
1,2歳児の場合は、極端な指しゃぶりでなければ見守っていてあげていいと
思います。
年齢が上がるにつれ、自然にやめていく子も多いからです。
3歳を過ぎた頃から、少しずつわからせてあげていいと思っています。
指しゃぶりは心理的な問題も含んでいることがあるので、難しい面もあるのです。
指しゃぶりの正しい理解と適切な対応のために、岩倉先生の本を紹介いたします。
指しゃぶりにはわけがある
岩倉 政城 著
(東北大学大学院助教授・歯科医)

もう1冊紹介します。
ゆびしゃぶりやめられるかな

両方読むと、指しゃぶりのことがよく理解できると思います。
指しゃぶりは関係ないと思っている方も、ぜひお読みください。
お子さんへの接し方が少し変わってくるかもしれません。
待合室にあります。
by drmasumi | 2010-06-10 17:46 | Comments(0)