7月23日(日)盛岡のアイーナでスタッフと一緒に
西田先生は、
「生まれ変わったら歯科衛生士になりたい」と
おっしゃるほど、
「日本でいちばん歯周治療にうるさい糖尿病専門医」です。
糖尿病と歯周病の関連性が、注目されるようになった
背景には、『炎症』というキーワードが存在します。
歯周病は、細菌感染による慢性微小炎症が本態であり、
糖尿病も、肥大化した脂肪細胞が脂質をため込み、
局所的な慢性炎症を引き起こすことが
原因のひとつであると考えられています。
「炎症を通じて歯周病と糖尿病がつながっている」
ということをスタッフに示唆して頂きました。
「口腔は全身の窓である」ことを認識しながら
観察すると多くのことが見えてきます。
歯周組織の衛生状態が命に関わるほどの事態を
招いたり、
日々の歯周治療(スケーリング)が、インスリンにも
勝る劇的な効果をもたらし得ることを
紹介して頂きました。
歯科医院における慢性歯周炎の治療は、
糖尿病発症の運命から、患者さんを救うことに
つながりますし、
東日本大震災で世界的に注目されることになった
震災後肺炎もまた、口腔感染制御により
発症を防ぐことができる好例です。
「生まれ変わったら歯科衛生士になりたい」
治らない病はたくさんありますが、
口腔清掃は、その発症を防ぐ
有意義な方法のひとつです。
内科医である西田先生から、スタッフは
歯科衛生士の貴き仕事を再認識させて頂きました。