口腔ケア&口腔リハビリ!!

11月25日(日)は、黒岩恭子先生の

「食べられる口を作る 口腔ケア&口腔リハの実践!手技と手法」を
受講しました。


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午前の講義の後、午後は隣に座った衛生士さんとペアを組んで
口腔乾燥と口腔麻痺の疑似体験、
及び口腔ケアの体感と実践を行いました。

口腔乾燥は、オブラート10枚を口腔内に張り付けていき、
寝たきりの方の口腔内を体験します。
オブラートが口腔内全体に張り付いて、呼吸や嚥下(飲み込み)は困難です。
私達健全者は、唾液が出てくるので、
徐々にオブラートがふやけて楽になってきますが、
唾液があまり出てこない患者さんたちは、
かなり苦しいことを実感しました。

右側顔面麻痺は、テープを顔に張り付けて麻痺状態をつくり、
表面麻酔で舌や頬粘膜、口唇を麻痺させます。
この状態でポッキーやフレークを食べ、
口腔内をモアブラシでケアしてもらうという実習です。
上手く飲み込めないと、口腔内に食物残差が結構残ります。

こういった場合、歯ブラシでケアすると粘膜を傷つけやすいですが
モアブラシでケアしてもらうと
食物残差もよくとれ、結構気持ちいいです。
介護で使うのにいいブラシだと思いました。

ペアを組んだ衛生士さんは、訪問ケアや介護施設でのケアを始めたばかりで、
どうしたらよりいいのか、勉強にきましたと言っていました。

現場での口腔ケアの実際を動画でたくさん見せて頂いきました。

寝たきりの方や脳血管障害などで口腔麻痺をおこしている方、
認知症を合併した後期高齢者・経管栄養の患者さんなど、
口腔ケアを実施しなければ口腔乾燥をきたし会話がしにくくなるうえに
口から飲食することが困難となり、
廃用性の変化が起き口腔の機能がどんどん低下していきます。

「会話が出来て飲食する口」がいかに大切であるか!!

健康な方たちにもっと伝えていかなければと痛感しました。

by drmasumi | 2012-11-28 19:42 | Comments(0)

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